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自治体広報の魅力|地方の個性を伝える方法

自治体広報の魅力|地方の個性を伝える方法 移住先の情報収集

自治体広報とは、地方自治体が住民や観光客に対して、自分たちの地域の魅力や情報を伝えるために行う活動です。自治体広報には、広報誌やウェブサイト、SNSや動画など、さまざまなメディアを活用することができます。

しかし、自治体広報は単にお知らせをするだけではなく、地域の個性や特色を表現することが重要です。そうすることで、住民の誇りや愛着を高めたり、観光客の興味や関心を引いたりすることができます。

では、どのようにして地域の個性や特色を表現することができるのでしょうか?ここでは、おもしろい自治体広報誌とおもしろい自治体広報動画の事例を紹介していきます。これらの事例から、自治体広報の魅力や工夫を学んでみましょう。

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おもしろい自治体広報誌の事例

自治体広報誌とは、地方自治体が定期的に発行する冊子です。住民に対して、行政の施策やイベント、防災などの情報を伝えることが主な目的です。しかし、最近では、単なる情報提供だけではなく、地域の魅力や個性を伝えるような工夫がされている自治体広報誌も増えています。ここでは、その中から3つの事例を紹介します。

群馬県高崎市「絶メシリスト」

高崎市には、多くの高崎市民から愛されている魅力的な個人経営の飲食店がたくさんあります。しかし近年の少子高齢化や東京一極集中などの社会問題の影響を受けた個人経営の飲食店は、後継者不足という問題を抱え、廃業の危機に瀕していました。

そこで高崎市は、「多くの市民から愛されている個人店を絶対に絶滅させてはいけない!」という想いのもと、「古き旨き高崎グルメを紹介する『絶メシリスト』という名前のメディアサイトを立ち上げました。このサイトは見事大成功を収め、お店にはお客さんが殺到。多数のテレビ番組でも取り上げられるようになりました。

「絶メシリスト」は、高崎市役所が毎月発行する「広報たかさき」と連動しており、「広報たかさき」に掲載された飲食店は「絶メシリスト」でも紹介されます。また、「絶メシリスト」に掲載された飲食店は、店頭に「絶メシリスト認定店」というステッカーを貼ることができます。これにより、市民や観光客にも「絶メシリスト」の存在を知ってもらうことができます。

「絶メシリスト」は、高崎市の飲食店の魅力を伝えるだけでなく、地域の活性化や雇用の創出にも貢献しています。

千葉県流山市「母になるなら、流山市」

流山市は、「少子高齢化による人口減少」と「大規模区画整理事業の遅延」という、2つの大きな問題を抱えていました。そんな流山市を財政破綻させないためには、大規模区画整理事業を早急に完了させ、そしてその土地に多くの移住者・定住者を誘致させることが必要でした。

そこで流山市は、当時ほとんどの自治体が取り入れていなかった「マーケティング課」を設置し、「住んでみたい街」として流山市を認知してもらうためのプロモーション施策に取り組むことを決意しました。

流山市はDEWKS(30歳代から40歳代の共働き子育て世代)をターゲットとして定め、「母になるなら、流山市」というキャッチコピーを設定。テレビやインターネット、ポスターといった様々なメディアを活用した広報・宣伝活動を実施し、さらには子連れで楽しめる大型イベントも開催しました。

その結果、流山市は4年連続で人口増加率全国1位を記録。地域課題を克服しました。

鳥取県鳥取市「吉祥寺への挑発広告」

鳥取県鳥取市は、月刊誌『田舎暮らしの本』にて掲載された「住んでみたい田舎ランキング」で2度もNo.1を獲得している、注目の田舎町です。しかし、この鳥取市の人気はなにもせず勝手に生まれたものではありません。

鳥取市の知名度、人気の向上に大きく貢献した事例としては、田舎とは対照となる「住んでみたい街ランキング」の1位常連である「吉祥寺エリア」で展開した、挑発広告が挙げられます。

挑発の内容は『待機児童ゼロなので、待機ストレスもゼロ。』『職場までは通勤というより散歩です。』など様々。悔しくもこのポスターを見て田舎暮らしへの憧れを抱いた都会人は多いのではないでしょうか?

おもしろい自治体広報動画の事例

おもしろい自治体広報動画の事例

自治体広報動画とは、地方自治体が自分たちの地域の魅力や情報を伝えるために制作する動画です。動画は文字や写真よりも情感や臨場感を高めることができるメディアであり、自治体広報においても有効な手段です。しかし、動画を制作するには、機材や技術、時間や予算などの課題もあります。そこで、工夫や工夫を凝らした自治体広報動画も増えています。ここでは、その中から3つの事例を紹介します。

長野県松本市「松本市の歌」

松本市は、「松本市の歌」というオリジナルソングを制作し、YouTubeで公開しました。この歌は、松本市の魅力や特色を歌詞に込めたもので、市民や観光客に楽しく覚えてもらうことを目的としています。

「松本市の歌」は、市内の小学校や中学校で歌われたり、市内のイベントや施設で流されたりしています。また、「松本市の歌」に合わせて踊る「松本ダンス」も考案され、市民や観光客にも人気です。

「松本市の歌」は、松本市の魅力を伝えるだけでなく、地域のコミュニケーションや交流にも貢献しています。

沖縄県宮古島市「宮古島へ行こう!」

宮古島市は、「宮古島へ行こう!」というキャッチコピーで、PR動画を制作しました。この動画は、宮古島市の魅力や情報を伝えるだけでなく、「宮古島へ行こう!」というメッセージを強く訴えかけるものです。

「宮古島へ行こう!」は、宮古島出身の人気シンガーソングライター・BEGINさんが歌うオリジナルソングに合わせて、宮古島の美しい風景や楽しいイベント、おいしい食べ物などが映し出されます。また、「宮古島へ行こう!」というフレーズが何度も繰り返され、視聴者に強く印象づけられます。

「宮古島へ行こう!」は、宮古島市の魅力を伝えるだけでなく、視聴者に宮古島への旅行や移住を促すインパクトのある動画となっています。

まとめ

この記事では、自治体広報の魅力や工夫を紹介するために、おもしろい自治体広報誌とおもしろい自治体広報動画の事例を紹介しました。
これらの事例から、自治体広報は単に情報提供するだけでなく、地域の個性や特色を表現することが重要であることがわかります。
また、自治体広報は地域の活性化や認知度向上にも貢献することができることがわかります。
自治体広報は、地方自治体にとって有効なコミュニケーションツールであると言えるでしょう。