移住の基礎知識

離島暮らしの現実とは?物価・医療・交通インフラのリアルを解説

離島暮らしの現実とは?物価・医療・交通インフラのリアルを解説 移住の基礎知識

都市の喧騒を離れ、自然豊かな離島での暮らしに憧れる方は少なくありません。

しかし、いざ住んでみると、理想とは異なる現実に戸惑う場面も多くあります。

特に、物価の高さや医療の選択肢、交通の不便さなど、都市とのギャップを感じる場面は避けられません。

そこで今回は、離島暮らしの現実と、その課題にどう向き合えばよいかをご紹介します。

 

離島の物価・インフラ事情に直面するリアル

離島では、生活に必要な物資の多くが本土から運ばれてくるため、物価が1〜3割ほど高くなる傾向があります。たとえば、トイレットペーパーや洗剤などの日用品は都市部の1.5倍程度になることもあり、日常的な出費がかさむ可能性があります。

一方で、理髪代が安価な地域もあるなど、一概にすべてが高額というわけではありません。家賃に関しても一律ではなく、空き家が少ないエリアでは都市並み、あるいはそれ以上の賃料がかかる場合もあります。

医療体制も大きな懸念材料の一つです。小規模な島では診療所しかないことが多く、歯科や産婦人科が存在しないケースも見受けられます。

専門的な治療や緊急対応が必要な場合は、ヘリコプターやフェリーで本土や大きな島に移動しなければなりません。医療スタッフの不足も深刻で、慢性的な課題となっています。

また、交通インフラも都市と比べて大きく異なります。定期便のバスや航路は本数が限られており、日常的な移動手段としては自家用車や自転車が必要になります。

さらに、フェリーや飛行機は天候の影響を受けやすく、急な予定変更を強いられることもあります。

加えて、通信環境は整備が進んでいるものの、地域によっては速度が遅かったり、トラブル時の復旧に時間がかかったりすることもあるため、日常の不便さを感じるかもしれません。

暮らしの工夫と地域に根ざす知恵

人間関係の面でも、離島特有の特徴があります。島では住民同士の距離が近いため、都市部では考えにくいほどの付き合いの深さに驚く方もいるでしょう。連絡なしに訪問されることや、ちょっとした話題がすぐに広まることもあります。

ただしその一方で、釣った魚や育てた野菜を分け合うなど、物々交換のような助け合いの文化も息づいており、温かな交流が日常の一部になっています。

生活必需品の購入にも工夫が欠かせません。大型スーパーやコンビニがない場合、本土や別の島に出向いてまとめ買いをするのが一般的です。

保存食品や消耗品はストックしておくことが基本となり、日頃から備えを意識した暮らしが求められます。

また、ネット通販も重要なライフラインです。Amazonなどの送料無料サービスを活用する人が多く、グループで注文して送料を分担する方法もよく見られます。

ただし、一部の通販サイトでは離島への配送が有料となる場合があるため、事前に送料体系を確認することが重要です。到着までに時間がかかるため、1週間以上先を見越した計画的な購入が必要です。もしもの遅延に備えて、代替品を用意しておくと安心です。

まとめ

離島での暮らしには、都市生活とは異なる多くの現実が待ち受けています。

しかし、そうした環境に地域の知恵や工夫でうまく適応すれば、心地よく過ごすことが可能です。

移住を検討する際は、物価や医療、交通、そして人間関係についてしっかり情報を集め、万全の準備を整えることが大切です。

この記事を書いた人
松戸 誠

私は全国を旅している移住ブロガーです。
小さい頃に、親の転勤で沖縄県に移住したことがきっかけで、田舎の魅力に惹かれました。それ以来、日本全国で様々な移住経験をしています。

このブログでは、移住をする楽しさやメリットを皆さんに知ってもらいたいという思いからです。

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